十王堂
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2010年5月作 十王堂
421×298 HOLBEIN DRAWING INK ケント紙
十王とは、閻魔大王を筆頭とする冥土で、死者の罪を裁く十人の裁判官(秦江王・初江王・宗帝王・五官王・閻魔王・変成王・太山王・平等王・都市王・五道転輪王)の総称です。十王堂とは、それらを祀る十王信仰と結界鎮護の意味も考えられます。
創建は定かでありませんが、祀られている十王像の台座の裏に宝永7年(1710年)の記載がある為、この年あるいはそれ以前からあったと思われます。
十王堂境内には、松尾芭蕉が藤川宿を訪れた際に詠んだ「爰も三河むらさき麦のかきつはた」の句碑が立っています。