林光山欣浄寺

2009年10月作 林光山欣浄寺
300×430 HOLBEIN DRAWING INK ケント紙
欣浄寺の始まりは遠く、室町時代に遡ります。法蔵寺第8代融翁洞文上人が、天正7年(1579年)洞元山のふもとに隠栖しました。ここは、法蔵時本堂を正面に展望でき、念仏三昧の隠居生活にぴったりだったそうです。これが欣浄寺の始まりです。
江戸時代になり東海道が整備されると、庶民の参拝には不便であったことから、享保7年(1722年)現地に移転しました。
本宿の地に陣屋を構えた幕府旗本の柴田家は、位牌を当寺へ安置しています。
文化年間には寺子屋も開設され、明治3年まで60年にわたって庶民の教育が行われていました。明治5年には本宿小学校の前身である將明学校がここに開かれました。
現在本堂は建て替えられ、この作品当時の本堂はありません。