灯籠

2009年3月作 灯籠
419×299 HOLBEIN DRAWING INK ケント紙
旧東海道藤川宿にある常夜灯です。通常、常夜灯というと、寺社の入り口や参道沿いにあるものですが、ここを奥に入って行っても、踏切や橋を通り過ぎ、国道1号線に突き当たるだけで何もありません。
ですが、クランク状に曲がってさらに奥に進むと、関山神社があります。ここは関山神社の参道入り口なのです。
戦国時代から江戸時代にかけて、戦さで敵に攻められた時に備え、道路をクランク状にすることがよくありました。まっすぐの方が便利ですが、日常の便利さよりも、戦さの時のことが優先されていました。
また、この近くにあった脇本陣を避けるためこのようにしたとも考えられています。
当時の時代背景をよく表しています。