モチベーション爆上げ!スランプ脱出法 3選

ペン画を描き続けて約30年(2025年現在)、コツコツ取り組んでいますが、人間ですからスランプはあります。

ピカソとかモネとか、葛飾北斎とか、歴史に名を残すすごい人たちも、スランプはあったはずです。

私の場合、スランプとはちょっと違いますが、ある作品を完成させた後、次作に取りかかる時、「何を描こう?」と迷ってしまうことがあります。



まれにですが2〜3週間程度、ぼーっとしてしまうこともあります。あなたにはありますか?

この記事では、そういったスランプになったときの対処法を紹介したいと思います。同じように迷ってしまう方は、ぜひ参考にしてみてください。

対処法①美術館に行く

みなさんの近所には、美術館がありますか?


ちょっと調べれば、いつどこでどんな企画展をしているか、分かります。興味のある企画展は、行くのが楽しみですね。

企画展で展示されるくらいですから、当然、アートの世界で成果を出してきた方々です。いろいろなヒントがたくさん紹介されています。どんどん見に行きましょう。




かつて私が、アイデアに詰まってどうしようか悩んでいた時、たまたま開催されていた、ジュディ・オングさんの企画展を見に行きました。



ジュディ・オングさんは歌手として有名ですが、版画家としても功績を残しています。白日会の会員で、日展でも特賞を受賞しています。

そんな彼女の作品が、初期のころから当時の最新のものものまで、ずらりと展示されていて、かなりの見ごたえがありました。




初期のころは、趣のある風景を切り取った木版画で、黒一色で刷られていました。確かにいい作品ですが、それなりに経験を積んで技術を磨いた方なら、普通にできそうな、そんな印象を受けました。(失礼)

それがある時期からスポット的に色が入り、作品全体から受ける印象も変わってきました。その場の雰囲気というか空気感というか、場が発するオーラのようなものが絵全体から放たれている印象でした。

作品のサイズも大きくなり、風景を切り取っているだけの版画のはずなのに、強烈なインパクトを感じました。しばらくその場から離れられず、見入ってしまいました。





私のペン画も、それまでは白黒のみで表現していたのですが、早速カラーを取り入れるようにしました。



またサイズも、それまでせいぜい10号程度の大きさだったのですが、もっと大きい作品も描くようになりました。

販売されているケント紙の最大サイズが四六判の全判(788×1091ミリ)で、ちょうどその大きさで描いています。



それまで、公募展に応募しても入選どまりだったのが、この頃からありがたくも賞をいただくようになり、個展をしてもお客様の反応がはっきり変わってきたのを覚えています。



世の中にはたくさんのアーティストがいて、みなさんいろいろな視点でアート活動に取り組んでいます。一人で考えてもなかなか解決しないときは、他の人のやり方を参考にしましょう。

対処法②過去の作品資料を見る

制作のための資料として、あちこちで写真を撮ります。撮った写真はPCに保存しています。

膨大な量で管理しきれていないのですが、おかげさまでたまに振り返ると、そのころ感じた印象がふっとよみがえってくることがあります。

あの頃見た景色、こんな絵にしたい、あんな絵にしたい、と忘れていた気持ちがよみがえり、絵を描くモチベーションも自然と復活してきます。



これは作品資料でもいいですし、作品自体でもいいでしょう。

対処法③歩く

絵だけでなく、何か創造的な思考をしたいとき、席に座ってもんもんと考えていてもよい結果がでなことが多いです。そんなときに有効なのが、歩きながら考えることです。

Apple創業者のスティーブ・ジョブズやMeta(Facebook)を設立したマーク・ザッカーバーグは、よくウォーキング・ミーティングをしていました。Meta本社の屋上は巨大な庭園になっていて、社員が自由に歩くことができます。彼らは歩くことで得られる効果を知っていたのです。







歩くことと考えること、全然関連がないと思う方もいるかもしれませんが、実はおおいにつながっているのです。

スタンフォード大学の研究では、「歩くこと」「創造性の向上」に相関関係が見られたそうです。歩くことで体内のさまざまな循環が良くなり、脳が活性化します。また記憶をつかさどる部位の海馬も、大きくなることが分かっています。歩く時間を増やすことで、創造力が高まるのです。

計算して解答を導くような収束的な思考は、歩きながらではなく席について落ち着いて取り組んだ方が効果が出やすいのですが、あれこれアイデアを巡らせる発展的な思考は、歩きながら取り組んでみましょう。



1日1万歩とか、1日10キロとか、そういうことはあまり気にしなくてもいいです。

また同じ歩くなら、ビルに囲まれた都会でも良いのですが、緑豊かな自然の中の方がより創造力が高まります。



木々や川の近くで、空気がきれいで心が癒されそうなところを歩くのは、心と体の健康にもつながりそうですね。絵を描く人ならスケッチブックと簡単な画材を持参して、スケッチをするのもいいでしょう。スランプなんてどこかに飛んで行ってしまいそうです。

近くにそういった自然がなくても、街路樹の植えてある並木道とか、公園とか、意識して探せば歩くのに向いたコースがあるはずです。



是非取り組んでみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
スランプを抜けるための方法として、以下の3つを覚えておきましょう。

  1. 美術館に行く
  2. 過去の作品の資料
  3. 歩く

特に3番目の「歩く」については、ぜひとも実行したいですね。スランプだけでなく、絵に集中してくるとどうしても運動不足になりがちです。健康でないと何もできません。

いつかみなさんと実際にお会いすることがあれば、ぜひ一緒に歩きながら話しましょう。

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