早朝を活用しよう 早起きのメリットとデメリット
社会人のみなさん、職業は何ですか?と聞かれて、
「画家です」
「アーティストです」

って言えますか?
言うだけなら誰でも言えます。幼稚園児でも言えますね。
ですが、本当に絵を描くことだけで生活が成り立っている方、絵を描くことだけで家族を養っている方は、少数派です。特に日本では。
かく言う私も、2025年現在、ペン画だけで生活することは叶わず、会社勤めをしながらペン画を描いています。これまで絵画活動で多くの作家さんに会い、お話ししましたが、私と同じ立場の方は非常に多いです。
生活は安定(職業にもよりますが)しますが、絵に取り組む時間は大幅に削られてしまいます。私も含めて皆さん異口同音に「時間が足りない」と言う言葉が出ていました。
どちらかが間違っているわけではありません。ただ、時間がないと愚痴っていても仕方ありません。何とか制作活動の時間を確保するしかないのですが、ではどう確保したらいいでしょうか。
Contents
一番効率的な時間確保の方法は?
サラリーマンしながらペン画を描き続け、2025年現在で約30年経ちました。そんな私がいろいろ試してみた結果、今も実践中のおすすめな方法が「早起き」です。

「それができれば苦労しないよ。」
「私には無理〜」
「私は夜型だから、夜の方が集中できるし〜」
「私は低血圧だから〜」
と言いたい方は多いでしょう。何を隠そう、私もかつてはそうでした。確かに、早起きを実践するのはなかなか大変です。
できるできないはちょっと横に置いておいて、まずは早起きのメリットとデメリットを考えてみましょう。
早起きのメリット
①静かな環境で集中できる
世間で多くの人が起き活動している時間帯は、静かに集中することが難しいです。
テレビやネット動画・音楽、
ドアの開け閉め、
歩く足音、
外を行き交う車の音、
職場や学校でちょっとした頼まれごと、
その他もろもろ・・・
スマホからは知り合いからのメールやSNS、LINEの通知など、集中力を妨げる誘惑がたくさんあります。
これらをすべて断ち切り、仙人のようにこもって生活するわけにはいきません。制作活動に集中するには、早朝が向いています。
②生活の質が高まる
2番目は、制作活動に限った話ではなく、生活全般に言えることですが・・・。
普段街中などで行き交う人をそっと観察してみると、にこやかで充実していそうな人もいれば、不機嫌そうな人もいます。
いろいろな事情がありますが、主な差は「ストレス」の差です。
ストレスの原因として真っ先に挙げられるのは人間関係ですが、他に「時間に追われている」こともストレスの原因になります。サラリーマンをしながら絵を描いていたら、特に時間に追われやすいです。
朝はギリギリまで寝ていて、無理やり起きて朝食や支度を大急ぎで済ませ、息つく間もなく急いで会社に行く、なんて人もいるでしょう。私は普段車で通勤していますが、信号待ちで周りの車を見ると、車内で化粧したり髭剃りをしている人をよく見かけます。
早起きができれば、絵に集中する時間も確保できますし、身の回りのことや出勤の支度にじっくり時間をかけることができます。1日のスタートが充実していれば、その日は充実した1日になることが多いです。
③現状を変えることができる
これも絵に限った話ではありません。
もしあなたが現状に満足していなくて、自分の人生はこんなものではないはず、人生を劇的に変えたいと思っている場合、あなたは3つのことを変える必要があります。それは、
- 生活環境を変える
- 生活時間を変える
- 人間関係を変える
の3つです。実は早起きを習慣化すると、この3つ全てを変えることが可能になります。
1.生活環境を変える
これには、通常ならば引越しや転職、思い切った行動が必要です。ですが、早起きを習慣化できれば、いろいろな新しいことに取り組むことができます。
朝の光を浴びながら散歩・ジョギングしたり、カフェでゆったりコーヒーを飲んだり、朝日を拝んでお祈りしたり・・・

慌ただしく出勤する生活では、到底できないことが可能になります。
2.生活時間を変える
早起きすれば当然、生活の時間は変わります。夜は自然と眠くなるのが早くなるので、ネット動画やSNSを見すぎて夜更かししてしまうことも減ります。
同じことをするにしても、朝に行うのと夜に行うのとでは、結果は違ってきます。特に考える作業を夜に行うと、独特のテンションになっているためか、翌朝に振り返ると使い物にならないことがよくあります。
3.人間関係を変える
早起きして、カフェなどでメールチェックなどちょっとした仕事をするようになると、同じように早起きしている人が周りにいることに気がつくでしょう。

散歩やジョギングをしていると、毎日同じことをしている人と同じところですれ違うようになります。

会社への出勤も余裕を見て早めにするようになると、やはり同じような人と一緒になる機会が増えます。

社会的に成功しているといわれている人は、周りにもそういう人が集まっています。逆にいつも不平不満口を口にし、不幸な人生を送っている人の周りには、似たようなそういう人が集まっています。
その人がどんな人なのかを知りたい場合、その人を直接観察するのもいいですが、周りにいる人5人を平均してみるとよく分かります。
「朱に交われば赤くなる」のことわざ通りです。自分を変えたければ、自分の周りにいる人を変えるというのは、有効な方法です。
早起きのデメリット
夜型人間には難しい
「朝型人間」と「夜型人間」がいるのは確かです。
これが遺伝的に決まっているものなのか、それとも生活習慣で変えられるものなのかは、よく分かっていません。ただ、普段夜型の生活をしている人を無理に朝型に変えると、生活や仕事の質が落ち、健康にも悪影響なことが、研究の結果分かっています。
私も20代〜30代前半は塾講師をしていた関係で夜型の生活をしており、たまに早起きをするといろいろと効率が下がった覚えがあります。
普段夜型の生活を送っている人は夜の方が集中できるかもしれませんが、その場合はスマホに届くメールやSNSの通知をオフにしておくとか、1人になれる環境を用意するなど、ちょっとした工夫が必要になります。
無理に早起きすると逆効果ですが、朝型の生活が自然にできるようになれば、断然効率は上がりますし、健康面でも有利です。
夜に起きていられない
朝早く起きるなら、当然夜は早く寝ることになります。中には睡眠時間を削っても平気な、ショートスリーパーといわれる方もいますが、そんな人は特殊です。
睡眠時間を削ってしまうと、かえって日中のパフォーマンスが低下します。健康にも悪い影響が出るため、おすすめできません。睡眠時間は確保し、早く起きたぶん、早く寝ることが大切です。
そのため、付き合いで遅くまで呑んだり、映画を見たり、残業をしたり、そういったことは難しくなります。
みんなが寝静まった夜遅く、いかにも体に悪そうなピザやポテチをつまみ、ビールやサワーをいただきながらソファに寝そべり、お気に入りの映画や動画を見る堕落した生活・・・・
楽しいですね。私も若い頃はよくやりました。
朝型が普通になると、そういったことはやりにくくなります。たまに、時間に余裕がある時くらいにしておきましょう。
早起きを定着させる方法
「ではどうしたら、早起きができるようになるの?」という声が聞こえてきそうですが・・・。
記事が長くなってきましたので、どうやったら早起きができるか、次の記事にまとめましたのでご参照ください。
まとめ
いかがでしたか?今回はサラリーマンをしながら絵描をするのに適した、早起きのメリットとデメリットについてまとめました。
メリット
静かな環境で集中できる
生活の質が高まる
現状を変えることができる
デメリット
夜型人間には難しい
夜に起きていられない
メリット・デメリットありますが、自分の夢を実現し、やりたいことを存分にやっている人って、朝型の生活をしている人がほとんどです。
次の記事では具体的にどうやったら夜型から朝型に変え、それを継続することができるかをまとめていきますので、合わせてご覧ください。
それではまたお会いしましょう。