写実画家に言ってはいけない言葉5選
日常生活や仕事で、褒めるつもりで言ったのに、相手を怒らせてしまった、なんてことありませんか?
一度口に出した言葉は取り消せません。できるだけ気をつけたいですが、どんな言葉が相手を傷つけてしまうか、難しいですよね。
今回は写実画家にはあまり言わない方がいい、褒めたつもりでも相手は嬉しいと思わない、そんな言葉を選んでみました。皆さんも個展や展覧会などで写実画家と話す機会がある時にお役立てください。
①写真みたいですね

かなり絵の上手な人が、根気よくコツコツ描き続けないと、写真みたいにはなりません。立派な褒め言葉なのでは?と思いますよね。
確かに、絵を描き始めてまだ年月の浅い人には、立派な褒め言葉です。
写真みたいな絵を描くことは確かに難しいですが、時間をかけてコツコツ修練を積めば、誰でもできるようになります。形の捉え方と、光と影の捉え方を練習して身につけるだけです。
「写真みたい」なら、写真ではダメなの?
絵を描くには長い時間と手間とコストをかける必要がありますが、写真ならあっという間です。
コスパを考えたら、写真で良いのでは?。
ではなぜ何人もの写実画家が頑張って活動を続けているのでしょうか?
ひとつは、写真を超える精密な描写を突き詰める、という方がいます。
また他にも、写真ではできない表現を写実画で表現する、という方がいます。
さらに、画家の心情・個性を写実画で表現する、という方もいます。
写真みたいな絵が描けるのは、絵の描き方の基本が身についているということです。料理ならカレーライスが作れる、とか、目玉焼きが焼ける、とか、そんな感じです。(もう少し難しいか)
基本は大事ですができて当たり前、その上で何を表現するか、を考えているベテラン写実画家には、「写真みたいですね」という言葉は、あまり褒め言葉にはならないのです。
褒め言葉になるとしたら、
「写真を超えていますね」
「写真には表せない味がありますね」
という表現が良いのではないかと思います。
ただ昨今のAI画像は、写実画家を駆逐してしまうのではないかと心配にもなります。
②才能があってうらやましい
絵を描いている人は滅多に言いませんが、絵を描かない人にはよく言われます。
「才能がある人はいいね。私には才能がないから絵は描けない」
絵を描かない人はこう考えます。
- 絵を描くには、生まれ持った才能・神から与えられた才能が必要。
- あなたは運良くその才能を持って生まれた。
- 私にはそんな才能はない。
だからうらやましい。
絵を描かない方にはなかなか理解してもらえないのですが、絵というのは、才能ではなく努力です。私も美大受験のために本格的に絵に取り組み始めた高校生時代は、散々けなされ続けながら頑張りました。
補助輪なしで自転車に乗るのは、才能ではありません。練習です。練習すればほとんどの方が自転車に乗れるようになります。絵も同じで、努力すれば誰でもできます。
ピカソとかゴッホのような、美術史に名を残すような大家になるのは別ですが・・・
才能をうらやむのではなく、努力をたたえるようにしましょう。
③将来、値段が上がるかも
美術品や工芸品、骨董品を鑑定するテレビ番組の影響もあり、「購入しておけば、後で値段が上がるかも」という話もよく出ます。
「あなたが亡くなった後、価値が上がるかも」
だから今買っておいた方がいいかな?と、言われることもあります。
これって逆を言えば、
「あなたが生きているうちは価値は上がらないよ」
とも受け取れます。
怖いですねぇ。
まとめ
いかがでしたか?
写真みたい
才能がある
将来、価値が出る
どれも、つい言ってしまうことってあります。私も気をつけていないと、言ってしまっているかもしれません。
絵に限らず、仕事や友人などの人間関係でも、そういうつもりで言ったわけじゃないのにってこと、よくあります。ですが言ってしまった言葉は取り消すことができません。余計な亀裂ができてからでは遅いのです。
どこかで誰かの絵を見ることがあったら、今回の記事を思い出してみてください。
