サーキットデビュー

峠や広場などの公共の場所で暴走するのは危険なので、ある程度安全を確保できていると思われるサーキットを走ってみましょう。

鈴鹿サーキットや富士スピードウェイ等、レースでも有名な大きなサーキットは敷居が高いのですが、規模の小さなミニサーキットなら、結構お気軽に走ることができます。

サーキット走行に必要なもの

クルマ

場所にもよりますが、あまりスポーツ走行に向かないクルマ(背の高い1box、SUVとか、トラック等)は断られることがあります。
軽自動車でも走ることができますが、やはり背の高いトールワゴンは断られることがあります。
速いからいいとか、遅いからダメとかそういうことでなく、背の高いクルマは横転のリスクが高いので走行できないことが多いです。

また、オープンカーは4点式のロールバーが必須です。これは屋根のないクルマでも横転時の安全を確保するためです。

自分のクルマが走行可能どうか、事前に確認しましょう。普段はダメでも、貸切のイベントなどでは走行できる場合があります。

必要な備品

必要なものとして、ヘルメットとグルーブは必須です。ヘルメットは工事現場などで使われているものはダメです。4輪用と2輪用がありますが、どちらでも大丈夫です。
グローブは、滑りやすいものはやめておきましょう。

レーシングスーツは必要ありません。普段着でいいのですが、真夏でも長袖、長ズボンが必要です。

ヘッドライト等の樹脂部分に、万一時の飛散防止のためテーピングをすることが必要な場合があります。ビニールテープや養生テープを用意しておきましょう。

あとは、通常のクルマの整備をきちんとしておけば大丈夫です。
オイル交換とか、ブレーキとか、通常の12ヶ月点検とかでやるようなメンテナンスで大丈夫です。

特別なチューンなんかは、全く必要ありません。

私のサーキットデビュー

私はたまたまサーキット初心者限定の走行会を見つけたので、それに参加しました。

そこで講師の先生に自分のクルマを運転してもらってアドバイスをもらい、自分でもコースを走り、同乗してくれる先生から再びアドバイスを受けることができるというものです。





自動車教習所とは全く様子が違います。レッドゾーンギリギリまでアクセル全開、タイヤも普通にわざと滑らせ、普段公道では経験することのない動きをしてました。
自分のクルマを先生に運転してもらった時、助手席に座っていた私は、

「この人、頭イカれている・・」

とか思ったものです。




数年後、同じことを私も普通にやっていることになるんですが・・。





すっかりモータースポーツの楽しさにハマってしまい、かなり走り込みました。自宅から2時間くらいの範囲にミニサーキットがいくつかあり、何度も通いました。

次の動画は、愛知県にあるスパ西浦モーターパーク走行です。






それなりにタイムも出せるようになり、敷居の高かった鈴鹿サーキットの国際レーシングコースも走ることができました。

モータースポーツのメリット

モータースポーツに縁のない人は、サーキットというと「暴走族が集まるところ」くらいの認識しかないかもしれません。確かに外見怖そうなクルマがいっぱい集まるし、音も大きいし、タイヤが音を立てて走っていたり、白煙あげて走っていたり・・。



実際は、休日の草野球や、社会人のスポーツクラブチームみたいな、そういう感じです。モータースポーツと言うだけあって、スポーツです。



以下に私がサーキットを走ってみて、メリットを挙げてみます。

公道では安全運転

サーキット走行車全てがそうという訳ではありませんが。

サーキットでは限界までクルマを走らせることが普通なので、限界を超えてしまってスピンしたりコース外に突っ込んでしまったりすることはよくあります。 限界を超えるとドライバーの技量ではどうにもなりません。これはプロのレーシングドライバーでも同じです。

実際、レースの世界でも事故は起きています。

サーキットでは対向車はなく、万一の時のエスケーブゾーン(ある程度)確保されていますので、限界を超えても(ある程度)大丈夫です。




公道ではそうはいきません。限界を超えてしまったら、他の人を巻き込んだ大惨事にもなり得ます。 そのため、サーキットを走る人は公道では安全運転に徹する人が多いです。





ある意味、サーキットより公道の方が怖いです。

なぜそこで車線変更する?

なぜそこでブレーキ踏む?

なせ右折車線から左折しようとする?

皆さんもたまに見ますよね。


クルマの仕組みを学ぶ

クルマの仕組み・メカのことはチンプンカンプン、という人も中にはいますが、モータースポーツやる人は、自分でクルマの仕組みを勉強する人が多いです。



エンジンの仕組み、足回りの仕組み、吸気や排気、燃料、制御するコンピューター、メンテナンス等、サーキットでタイムアップを狙おうとすると、どうしてもいろいろな知識が必要になります。学校の勉強は嫌いでも、こういう勉強は苦になりません。自分から今はネットで勉強できるのがありがたいですね。

またモータースポーツはお金がかかる趣味です。少しでもお金の節約のため、できることは自分でやる、というスタイルが普通になります。(お金持ちなら違うかもしれませんが)

私の周りのモータースポーツ関係の友人たちも、オイル交換ぐらいは自分でできる人がほとんどでした。中には、自分で車検をとりに陸運局に持ち込む人足回りを自分で交換してしまう人、エンジンを下ろしてターボ付きの別のエンジンに自分で載せ替えてしまう人、いました。



それって、もはや趣味の領域を超えているんじゃ?

公道にて

当初の狙いであった、雪道での不安はある程度解消されました。よほど極端な状況でない限り、スタッドレスを履いていれば不安はありません。
会社への出勤時に積雪していても、不安なくクルマで出勤できるようになりました。(雪道の経験の少ない他車の動きは怖いですが)

こんなことしてれば、タイヤが滑ることにも慣れてきます。もちろん公道ではやりませんよ。




日常の運転でも、いろいろ役に立つことが増えました。周りをよく見て運転するようになりました。

サーキット走行では、いろんなクルマが限界走行を楽しみますので、他のクルマの挙動や意図を読み取りながら運転することが普通です。自然と、普段からそうするようになります。

モータースポーツ未経験でも、運転の上手な人は普段からそうしています。

運転の上手な人というのは、速い運転ができる人ではありません。きちんと周りを見て、流れに乗ったスムーズな運転をして、交通事故なんて滅多に起こしません。交通事故防止は周りの状況をよく見ることから始まります。

私も、おかげさまで無事故・無違反がずっと継続しています。

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