初個展

アトリエ松竹梅物語、とうとうギャラリーを借りて個展を開催するまでになりました。個展をすればプロとして生きていけるようになるわけではありませんが、一つ結果を残したことになります。

 

プロ化のためにペン画を描きはじめ、来る日も来る日も描き続けていると、いくら遅筆でも作品ストックが自然とできます。そうなると当然、「個展」という考えが浮かびます。

以前から何度か、知人の画家に「個展やってみなよ」と言われたことはありました。その度に「いや、自分なんてまだまだで・・・」「費用もかかるし・・・」と答えていました。

しかし、もはやあの頃とは違います。この頃には、個展開催に迷いも謙遜もありませんでした。

どこで開催するか?

本来なら、大都市の有名ギャラリーで開催し、たくさんの目に触れる機会を設けた方がいいのでしょうが、初めてということなのでまずは身近なところから始めることにしました。

大学受験の頃、受験対策に通った絵画教室に、ギャラリーが併設されているため、そちらに申し込みました。

何度も通った思い出が蘇り、懐かしかったですね。



これから画家を目指す方へ
今なら、場所はそんなに気にする必要はないですよ。情報を発信する手段はたくさんあります。大都市の有名ギャラリーで、コレクターさんや画廊オーナーさんと繋がりを作ったり、有名な公募団体で賞を取ったり、かつてはそれが主な画家道でした。

時代は変化しています。今なら、もっといろいろな選択肢があります。画家目指して頑張ろう!

デザインのスキル

筑波大学在籍時はグラフィックデザインの勉強をしていました。

絵描きとデザインは違う作業なので、全然役に立っていないじゃん!と思うかもしれませんが・・。




そうでもありません。かなり役に立ってます。




DMは自分で作成
し、印刷会社への発注もネット上で完了しました。大学時代、卒業制作展のDMをアナログ手法で作っていた頃と比べると、便利な時代になったものです。

 

印刷したDMは、あちこちの美術館やギャラリーに置いてもらったり、友人や知り合いに配ったり、新聞社の地方版に掲載を依頼したりしました。

こういった営業活動はもともと苦手なんですが、頑張りました。




キャプションも手作りで作成しました。

いろいろな人の個展を見ると、単なる紙に手書きで題名を記入するだけのキャプションがほとんです。私はグラフィックデザイナーのタマゴだった時代がありますので、illustratord で作り込んで印刷し、厚みのあるスチレンボードに貼り付けて、いい感じに仕上げました。

これから画家を目指す方へ
そこまで作り込む必要は全くありません。ペラペラの手書きで十分ですよ〜。


全然人生の役に立っていない!と思ってしまうことってあります。でも実際は、そんなことないんです。その時は気がつかなくても後から冷静に振り返ると、必要な経験だったなぁと思うはずです。

いよいよ、開催

実際の展示については、何度も個展を開催している画家の先生にアドバイスをもらいながら、無事完了。開催の運びとなりました。

 

 



平日はサラリーマンしてますので、在廊できません。あまりよろしくないのですが、土日のみの在廊となりました。

これから画家を目指す方へ
個展を開催したり、グループ展に参加したりした時は、なるべく在廊しましょう。いつどんな出会いがあり、人のつながりがあるか分かりません。
そうは言っても毎日は・・・という場合は、開催初日と、土日祝日だけ在廊でも良いです。

集客も宣伝も自己プロデュースもほとんどしていない手探り状態でしたが、来ていただいたお客様には皆様高評価をいただきました。

「すごいね~」と言った絶賛の嵐、
ありがとうございました。

この時初めて作品が売れて、大変嬉しく思いました。全てが新鮮な経験で、大満足のうちに幕を閉じました。

 

今では個展をしなくても、ネット上で作品を公開でき、ネット上なら世界中から見ることができます。お客様は世界中なわけです。

ですが、ギャラリーという日常とは離れた空間に、自分の作品を並べるのを見るのは、ネットの世界とは違った充実感があります。パソコンやスマホの画面越しでなく、直接見ることができ、見に来てくれた方と直接やりとりができるというのは、病みつきになります。



趣味で描いている人も、是非やってみてください。いいもんですよ〜。



個展を開催して、これからどう変化していくのでしょうか?乞うご期待!

前回のお話

人生の目標

アトリエ松竹梅物語、今回はペン画プロ化計画です。 製造業へ転職後、事情ありまた違う会社に再転職しました。業種は同じ製造業、配属は設計でした。 残業はそれなりにあ…

続きのお話

進化

アトリエ松竹梅物語、今回は、毎日絵を描き続けると、スキルがどう進化していくか、を振り返ってみます。 絵を描くのは好きだけど、毎日継続するのはちょっとしんどい・・…

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