人生の目標
アトリエ松竹梅物語、今回はペン画プロ化計画です。
製造業へ転職後、事情ありまた違う会社に再転職しました。業種は同じ製造業、配属は設計でした。
残業はそれなりにありましたが、月100時間を超えるようなことはありません。
周りの先輩社員たちからは、現状に対する愚痴や不平不満もそれなりに出ていました。それでもかつての職場と比べ「なんて楽なんだ」という思いでした。
そうなれば、ペン画プロ化計画を実行することができます。当時考えたプロ化計画は、以下の通りです。(抜け穴だらけの計画です。真似しないように)
プロ化への道①毎日ペン画を描こう
プロになるには、当然それだけのスキルが必要です。プロとまでいかなくても、絵が上手になりたかったら、毎日取り組むことです。
残業がない時は1日3時間程度、忙しい時でも1日30分くらいは、絵を描く時間を毎日確保できるようになりました。土日等、会社がお休みで予定がない時は、朝から夜まで12時間くらい描き続けました。
ペン画というのは、完成まで時間のかかる表現方法ですが、1ヶ月あればA3サイズの作品を1枚仕上げられるくらいのペースです。年間12枚くらいになります。
ペン画を描く人にとって、A3サイズは少し大きめの部類になります。
プロ化への道②情報収集しよう
インターネットも普通に普及しており、ネット検索でいろいろな情報を集められるようになっていました。公募展とか、公募団体とか、探すといろいろあります。自分の目的に合ったところを検討することが大切です。やみくもに、数打ちゃ当たる、というやり方は、お勧めできません。
普段抽象画を描いている人が、写実的な画風を求めている公募展に応募しても、意味がありません。またその逆も然りです。
偶然に期待するのはやめ、狙いを定めて行動しましょう。
私はそれなりにたくさんの公募に応募しました。ありがたいことに賞もいくつかいただきました。ありがとうございました。
公募で賞を取ればプロになれると思っている方、そういうケースもあるでしょうが、それはごく稀なケースです。賞をとっても特に変わらないケースの方が多いです。
個展やグループ展の時に、作家紹介が賑やかになる、その程度が普通です。
プロ化への道③情報発信しよう
それまでの個人ホームページは、どちらかというと、当時の趣味だったモータースポーツがメインでした。
これを大幅にリニューアルし、初代アトリエ松竹梅webサイトとしました。そこに作品を掲載するようにしました。
まだwordpressなんて知らない頃なので、一生懸命HTMLとCSSを勉強し、コツコツ手打ちで作り上げました。
まだあります。
会社勤めもしばらく経過して周りが見えるようになってくると、楽なことばかりでなく、理不尽なこともたくさん見えてきます。ただ、この会社に入るにはいろいろな人の紹介が絡んでいます。そう簡単に辞めるわけにはいきません。
それに、具体的なやり方はまだ模索中でしたが、ペン画のプロになるという目標がありました。
今までいろいろと勤務先を変えてきましたが、この会社を辞めるときは、ペン画のプロとして独立起業するときだという思いで、理不尽にも耐え、乗り越えることができました。これを書いている2024年で、17年目になります。
人生において、目標があるのとないのとでは、全然気持ちが違ってくるのを実感しました。仕事が人生の全て、休みの日は何もすることがない、という仕事人間の方もいるかと思います。
そういう人生は良くない、というわけではありません。でも私は、好きではないです。
「いい or 悪い」ではなく、「好き or 嫌い」です。
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