【ペン画】樹木の葉を描いてみよう

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風景画を描くとき、樹木があることが多いですね。

 


ただの線の集まりでなく、葉から樹木の存在感を表現できたら、絵がぐっと引き立ちます。私の作品をご覧になった方の中には、木の葉の表現に感心される方が多いです。


しかしペン画で実際に描こうとすると、どうペンを走らせたらいいのか、迷ってしまう方も多いでしょう。数限りなくある葉、大きさも向きもバラバラ、そっくりそのまま描いていたら、心が折れてしまいそうです。

この記事では、いろいろな木の葉の表現方法を紹介します。ぜひ最後までご覧いただき、皆様の表現の参考にしてみてください。

2つの方向から表現する

単なる線の集まりにならないように、樹木としての存在感を表現しようと思ったら、対象となる樹木を2つの方向からとらえて表現する必要があります。

それは以下の2つです。

  1. 葉の形
  2. 葉の集合

1.葉の形は、葉の1枚1枚がどんな形をしているか、です。


広葉樹は幅の広い形、マツなどの針葉樹は細長い形です。他にも紅葉(モミジ)やイチョウのように独特な形をしたものもあります。対象となる葉の形を意識して描けば、見た人は何の木か分かり易いですね。

2.葉の集合は、ある程度の塊としての形です。例えば・・・

このように、5つの球の集まりとして捉えることができます。このような見方をして表現できるようにしておくと、樹木の全体像を自然に表現できるようになります。

それでは具体的には、どのようにペンを走らせたらいいでしょうか。以下に続きます。

1.葉の形の表現方法

私がよく使うのは、このような描き方です。

丸い形


レモン形


細長い形


もっと細長く

2.葉の集合

ある程度の葉をまとめ、集合として描くときは、このような技法を使うことが多いです。

斜線


点描


往復横線


線の方向で丸みを強調


ランダムな線

応用編

上記のような技法を単体で使用することはあまりありません。実際は複数を併用して描きます。丸い葉の形を表現したあと、斜線で集合体としての影を加えたりします。

また近い場所にある樹木は葉の形を重視して描き、遠い場所にある樹木は集合としての陰影を強調して描くと、全体的な空間感を表現することができます。

同じ1本の木でも、手前側にある枝についている葉と、奥側についている枝についている葉では、表現方法は変わってきます。




また別の表現方法として、上記と矛盾するようですが、葉の集合をあまり意識せず、1枚1枚の葉の形を並べて表現する方法もあります。日本画でよく使われています。


上の作品は2018年に描いたもので、モミジを赤いインクとペンで描いています。モミジの葉は1枚1枚描いています。一部拡大すると、こんな感じです。


結構大変ですが、形や方向をある程度そろえて描き進めると、案外苦になりません。黙々とこなすことができます。

 

まとめ

いかがでしたか?樹木の葉の描き方で迷っている方は、是非参考にしてみてください。

また上記の描き方は、樹木の表現方法のほんの一例です。いろいろな絵描きさんが、いろいろな方法を実践しています。皆さんも自分なりの表現方法を見つけ、存在感のある木を描いてみてください。

それではまた。

 

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