いざ、グラフィックデザイナー
希望と不安
学習塾の先生からグラフィックデザイナーへと転職しました。
この時、28歳。まだまだ若造ですが、デザイナーとしては、もうある程度経験していなければならない年代です。不安です。
勤務地は名古屋市のため、近くへ転居しました。これまで接点の全くなかった名古屋市へ転居、最初はなかなか心細い思いでした。
大学合格後、つくば市へ転居した時は希望でいっぱいでした。しかしこの時は心細さしかありません。
負けるもんか!たくさん制作するぞ!と気合を入れて新生活を開始しましたが・・・。
試練
いきなり試練が立ちはだかりました。
私がやりたかった制作の仕事は、ありませんでした。
ないって、どういうこと?
制作をやりたかったら、外回りして自分で仕事をとってこい、という状態でした。
そのため、転職後のメインの仕事は、飛び込み営業でした。
これまで行ったことのない付き合いのない会社へアポなしで行き、仕事をもらえるよう会社の紹介をしたり、電話番号のリストを片手に片っ端から電話営業をかける、そんな毎日でした。
そもそも私は、営業は大の苦手でした。
やったこともないし、
どうやったらいいかも分からないし、
研修もないし、
入社したばかりだし、
会社のアピールポイントもよく分かっていないし。
今だったら、方法なんて二の次、度胸一発、数こなしながら覚えていけばいい、と割り切るのですが・・・
ものやサービスを売るなら、営業は必須です。絵を描いて食べていくなら、自分を売り込むスキルは必須です。
ですがこの時の私は、「営業?無理っす」っていう感じでした。
それでも頑張ってあちこち回って、知らない会社に飛び込んで、話をしてきましたが、そんな思いでは当然仕事なんとれません。
挫折
そのうち会社に行くのが怖くなりました。
だめだ、このままでは心が壊れると思いました。こうなると、私は決断が早いです。入社して1ヶ月経っていませんが、
「だめです、やめさせてください」
と伝えました。
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