なんちゃってグラフィックデザイナー
アトリエ松竹梅物語、今回はペン画でなくグラフィックデザインについて、になります。
デザインしてくれる?
学習塾に勤務するかたわらペン画を描いていましたが、一方、「筑波大学芸術専門学群視覚伝達デザインコース」ではグラフィックデザインについて勉強しました。
勤務先で、デザイン的なスキルを求められる仕事が舞い込んでくるようになりました。
今度の新聞折込みのチラシを作ってくれない?
今度のイベントの参加者募集のポスターを作ってくれない?
塾報の編集係、やってくれない?
ただし私は、デザインよりも絵描きの方が好きだし、得意でもありました。デザインと絵描きは共通しているところもあるものの、全く違う技能です。
絵描きもデザインもやらない人にはイメージが湧きにくいようで、絵を描く人はデザインもできると思っている人が多いです。
野球とサッカーでは求められる技能が全然違うのに、野球ができるからサッカーも得意でしょ?なんて言われている感じで、始めは違和感がありました。
それでも頼まれるままに、学生時代にやったことを思い出しながら、いろいろやりました。
学生時代の知識やスキルだけではまだまだみじく者なので、本を見たり、他塾大手の刊行物を見たりして、自分なりに勉強し直しました。
Macintoshとの出会い
時代は Windows 95 が発売された頃。当時の職場の仕事は、職員共同で使用していた古いワープロが中心でしたが、たまたま当時の職場に 古いMacintosh(記憶が曖昧ですが、LC だったか Performaシリーズだったと思います)が置いてあり、よく使わせてもらいました。
クラリスワークスというソフトが入っていて、これを使っていろいろなデザインを試しました。
大学生時代に苦労して苦労して苦労して・・・徹夜でやっていた作業を、モニタの中で全て完結でき、プリンターからさっと結果を出力できる・・・。
感動でした。
ちょっとした修正があっても、すぐに実行でき、修正したものの気に入らず元に戻したい時も、一発で完了。
何という素晴らしさ。
学生時代のあの苦労は、何だったんでしょう・・・
大学生時代も、Macを使えば便利だよ、と風の噂で聞いてはいました。
しかし大学生の財力で、高価な Macintosh を購入するなぞ夢のまた夢でした。その夢の世界が目の前にあると思うと、感慨深かったです。
まさに魔法の箱でした。
魔法の箱 Macintosh の弱点
残念ながら欠点もありました。
よくフリーズしたり爆弾アイコンが出たりしました。当時の Macintosh にはよくあることでした。(フリーズはwindows でもたまにありましたけど)
今のMacしか知らない人は、爆弾アイコンなんて知らないでしょうね。
苦労して作り上げた作品が、完成目前に全てパー!ということもよくありました。当時から使っている人は、一時保存の大切さをよくご存知かと思います。
たくさんデザインの作品を制作しましたが、残念ながら全く残っていません。保存しておけばよかったなぁ。
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