あったら超便利!ペン画の道具5選

ペン画は気楽に始められる絵画技法であり、必要な道具は少ないです。本当に最低限で、と考えると、ペンと紙さえあれば描くことができます。


ただそれだけでは、効率が悪かったり、やりたい表現ができなかったり、不便だったりします。

この記事では、私がペン画を描く時に、便利だなと思った道具を紹介します。
ペンや紙のような、ほぼ絶対に必要な道具は取り上げません。なくても描けるけど、あったら便利、というものを紹介します。

皆さんもよかったら試してみて下さい。

羽根ぼうき

デッサンをやる人は、持っているのではないでしょうか。


製図やデッサンの製作中、発生した消しカスを払う必要がありますが、手で払うと皮脂が付いてしまったりして作品が汚れることがあります。そのためこういった羽根ぼうきを使うことが多いです。

描き込んだ調子をぼかしたい時にもこの羽根ぼうきを使います。

ペン画ではぼかす作業はないですが、消しカスを払う以外に、額装するときにガラスやアクリルにつくゴミを払ったり、作品をスキャニングしてデータに残すときにスキャナーのガラス面のゴミを払ったり、重宝しています。




作品に直接触れるものなので、できるだけ他の用途には使わず、清潔を保つようにしましょう。

ルーペ

左が4倍のルーペ、右は50倍のマイクロスコープです。

ペン画を描き始めた頃は、ルーペを使わずに描いていましたが、より細密を追求するようになってきて、ルーペを使い始めました。

いろいろ試してみましたが、サイズの大きいものはレンズの端の方が歪むものが多く、絵を描くには向いていませんでした。かつて理科室で使っていたような、手のひらにらくらく収まるようなポケットサイズが、歪みもなくちょうど良いです。

サイズの大きなものを使うには、品質の良い、しっかりと作り込まれた、それなりに値段の高い高級品を使った方が良いでしょう。




倍率もさまざまなものがありますが、あまり高倍率になると、見える範囲(視野)が狭くなってしまったり、ピントの合う範囲が狭くなったりして使いにくくなります。4倍程度がちょうど良い倍率です。




右の50倍のマイクロスコープは、絵を描くときに使うものではなく、使い込んで摩耗した丸ペンの先を研ぐときに使います。研がずに使い捨てる場合は必要ありません。

50倍に拡大してみると、摩耗の仕方とか、ペン先のどの部分をどう研いだら鋭いペン先が復活するか、がよく見えます。

耐水ペーパ

400番の耐水ペーパです。


前述の50倍マイクロスコープでペン先を研ぐ場合に使います。研がずに使い捨てる場合は必要ありません。

いろいろな番手を試してきましたが、400番くらいがちょうどよく使えます。100均で購入できるもので全く問題ありません。

ペットボトルのフタ

インクをためておく容器として使っています。


私はあまりミリペンは使わず、丸ペンで描くことが多いのですが、その場合インクは別に用意する必要があります。

よく使うのはホルベインのドローイングインクのうち、顔料系であるスペシャルカラーです。

これは瓶の口が狭いため、ペン先を直接差し込むことはできません。別容器に移し替えて使用します。そのためキャップにスポイトが付属しています。




瓶の口の広いもの、例えばパイロットのインクを使う場合は、必要ありません。


使う前に、1点確認が必要です。

ペットボトルのフタを開けるときに、切れ込みが入るつくりになっているものがあります。これにインクをためると、インクが全て漏れてしまいます。フタをよくみると、切れ込みが入っていると見えますので、きちんと確認しましょう。

大型ディスプレイ

2009年製 iMac 27inch です。


注意
資料を印刷する代わりに、モニターに映し出して絵を描いています。ただしまだ初心者の方が、デッサンの練習のモチーフをモニターの映し出して描くのはお勧めできません。実物を見ながら描くのと、モニター越しで描くのは、成長の速度が全然違います。



10年以上前の製品ですが、まだPCとして使うこともできます。ただOSやアプリケーションが対応していないものが多いため、今はPCとしてではなく、モニターとして使用しています。

絵を描くときに、モチーフを目の前にして描くことが理想ですが、いつもそうできるわけではありません。時間のかかるペン画や、天候に左右される風景画など、写真を資料として描くことも多いです。



私も自分で撮影した写真を資料として描くことが多いです。

話はそれますが、ネットで見かけた写真を資料として使うのは、著作権上ややこしい事態になることがありますので注意して下さい。OKの場合、グレーゾーンの場合、完全アウトの場合、ケースによっていろいろあります。



話を戻します。
以前は写真をプリンターで印刷し、それを見ながら描いていました。そうするとインクや紙をガンガン消費するので、今はモニターに出して描いています。
印刷する手間が省けるし、細かいところも拡大表示することができます。

ただプリンターメーカーからは、よく思われないでしょうねぇ。




タブレットを使うのも良いでしょう。ただしタブレットには27inch という大サイズはないので、大サイズが良い方はモニターがおすすめです。iMacでなくても、30inch 以上とか、4Kモニターが手に入りやすい時代になっています。
私がPCを初めて購入したときは、14inch モニターが普通でした。時代を感じます。

まとめ

いかがでしたか?

今回取り上げたものは、ペン画を描くのに必須、というわけではありません。あったら便利、なくても大丈夫、というものです。

絵に限らずどんな仕事も、改善・改良を重ねてやりやすくしていくことは大切です。皆さんも「こうしたら便利」「こうしたら効率がいい」という方法がありましたら、教えてくださると嬉しいです。

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