鉛筆の削り方
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鉛筆デッサンを始めるにあたって
鉛筆デッサンを始めよう!スケッチを始めよう!と思って、いざ鉛筆を買ってきたものの・・
買ってきたままでは描けません。削らないと 。
かといって、鉛筆削りでこのように削っていてはいけません。
いや、いけないわけではないんですが・・・。
字を書いたり、マークシートに記入するには、この削り方が適しています。鉛筆デッサンも、スケッチも、これでできないわけではありません。
ただ、絵を描く時には、字を書くときは違った使い方をすることが多いです。デッサンを始める前に、この「絵を描く時に都合の良い」削り方をできるようにしておきましょう。
鉛筆というものは、描いていくうちにどんどん減って丸くなっていきます。何度も削るうちに、自然と慣れ、当たり前のようにできるようになります。
私が初めて受験のための絵画教室に行った時は、削り方も知らんのかと呆れられました。
今のスクールや予備校では、鉛筆の削り方は教えてくれるのかな?誰かご存知でしたら教えてくださるとうれしいです。
いろんな種類の鉛筆がよりどりみどりで、何を選んだらいいか分からないという方は、以下をご覧ください。
削り方
用意するもの。
- 鉛筆
- カッターナイフ
- 下に敷くもの(いらない紙、ティッシュなど)
- その他(なくてもいい) サンドペーパー、フィルムケースなど円筒のもの
今からこんな感じに削ります。芯を長く伸ばします。
なぜこんなに長く伸ばすのか?
それは、絵を描く時に、鉛筆の先端だけでなく芯の横の部分(腹)を使うことがありるからです。
芯は長く出ていた方が、こういう描き方には都合が良いです。
では削る手順を紹介していきます。
①紙を敷き、道具を準備する。
削りかすが出るので、下に紙を敷いておきます。いらないチラシとか、カレンダーとか、ティッシュ等、終わった後に削りかすごと丸めて捨てられるものが良いでしょう。
白である必要は全くありません。2つに折っておくと、後で削りかすを集めやすくなります。
②利き手にカッターナイフを持ち、刃を出す。
カッターナイフは、安いもので十分です。ただあまりに小さいものは削りにくいので、やめておきましょう。
③反対側の手に鉛筆を持つ。
六角形の頂点部にカッターの刃を持っていきます。
④頂点部分から削り始める。
この時、意識としては、カッターの刃は固定し(下図の青部分)鉛筆の方を引く(赤部分)感じで削ると、削りやすいです。
⑤鉛筆を回しながら削っていく。
円すい形を意識して、回しながら削っていきます。
最初はボコボコで構いません。後で形を整えます。
⑥全体の形を整える。
削る長さですが、円筒部分は1.5センチ程度が良いでしょう。そして芯は、1センチ程度出します。
私の経験ですが、
芯をあまり長く出すと、描いている途中で折れやすくなります。
あまり短いと、芯の横(腹)を使った描き方ができなかったり、すぐに先が摩耗して丸くなり、削る頻度が増えてしまいます。
円筒部分をあまり長くすると、削りにくくなります。
あまり短くすると、木の部分と一緒に芯も削ってしまい、芯が折れやすくなります。
円筒部分があまりにゴツゴツして形が整っていないと、デッサンしている途中で気になって削り直したくなってしまいます。(性格の問題かも?)
⑦芯の先端を尖らせる。
芯を尖らせる時は、カッターナイフを軽く走らせてシャッシャッと刃を擦らせるように削ります。
またはカッターナイフは使わず、サンドペーパーを使う方法もあります。
フィルムケース(スマホ全盛の今では入手困難かも)のような円筒形の内側にサンドペーパーを入れ、中で鉛筆の芯を接触させてグルグルやると、あっという間に完了です。驚くべき速さです。
以前ネットでやっている人を見かけたのですが、すごいこと考える人がいるものです。
当然ですが、使い続けるうちにサンドペーパーは目詰まりしますので、定期的に交換が必要です。
どこまで鋭くするか?
その人の好みによります。
より細密に描きたい方は鋭くしますが、(地元の方言で、トキントキンにする、といいます)鋭い先端は折れやすいです。また危険でもあります。
それに、鉛筆デッサンは最初から細密に描き込むわけではありません。最初は全体を大まかに捉える必要があり、それには鋭い先端より、ある程度荒削りな先端の方がやりやすいです。
実はここまで鋭くするのは、やりすぎです。
すぐ折れます。
まとめ
いかがでしたか?
最近ではナイフで鉛筆を削ることも少なく、それどころかシャープペンシルが主役となり鉛筆削りも使わないかも知れません。
絵を描くようになると、カッターナイフで削るのが普通になります。鉛筆を削りつつ、精神を集中し、絵に対する気持ちを高めていくことが、絵を描く前の儀式のようになります。
皆さんもぜひ、絵を描く前に精神を集中させ、絵を描き始めましょう!