スケッチブック?ボード?ペラ単体?

画材屋や文具店にいくと、同じ種類の紙でも、いろいろなタイプで販売されていますね。


自分に合ったお気に入りの紙があるとしても、いざ購入するとなると、1枚の紙もあれば、スケッチブックのように複数枚がまとまった紙もあります。どんなタイプを選んだらよいでしょうか?

この記事では、タイプの違い、その特徴を解説しています。最後まで読んでいただくことで、自分に合ったタイプを選ぶことができ、楽しいペン画ライフを送ることができるようになるでしょう。



おすすめ用紙トップ5については、以下のリンクで紹介しています。

初心者必見!ペン画に最適なおすすめ用紙トップ5

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初心者が知っておくべきスケッチブックの基礎知識

スケッチブックは持ち運びに便利で、アイデアをすぐに描き起こすことができます。一般的なスプリングとじ、四方を薄いノリで固めたブロックとじ、メモパッドのように一辺をのり付けしたパッドタイプがあります。

スプリングとじ

試し描きや練習にはスプリングとじが向いています。描いた後に切り離してもいいですし、切り離さずそのまま保管することもできます。

お手軽ですが、水彩を使った時などに紙が波打ったりすることがあるので、練習や下書きに向いています。




ブロックとじ


一見、普通のスケッチブックのようにも見えますが・・・。


表紙をぱらりとめくってみると、中の水彩紙は、四辺(画像赤線部)がのり付けされています。

四辺がのり付けで固定されているため、水張りしなくても波打つことが少ないです。完成後はペーパーナイフなどで1枚ずつ剥がします。


水彩やアクリル絵具と組み合わせたいなら、波打ちやたわみに強いブロックとじがオススメです。





パッドタイプ


ブロックとじと違い、1辺のみがのり付けで固定されています。そのためスプリングとじと同じように使うことができますが、スプリングの穴がなく、1枚づつ綺麗に剥がして全体を作品とすることができます。練習というよりは作品制作に使いたい人は、こちらの方がよいでしょう。

ボードタイプ

イラストレーションボードや、ブリストルボードと言われています。ケント紙や画用紙など、作品制作用の紙を厚紙に貼り付けて強度を持たてあります。


イラストレーションボードは通常、片面のみで使用します。それに対してブリストルボードは、両面使用ができます。

厚紙で補強されているので、波打つことがありません。持ち運び時に誤って折れてしまうこともありません。

水張りなどの手間をかけることなくそのまま作品制作を始めることができます。完成後も、額装などの手間をかけなくても見栄えがよくなりますが、額装をすればさらに見栄え良くなります。

そのぶん、1枚あたりの単価は、単なる紙に比べるとやや高めになります。ある程度費用が発生してもいいので、手間を少なくしたい、という方にはボードタイプがよいでしょう。

単体の紙・ペラ

1枚づつバラバラです。自分好みの大きさにカットして使うことができます。新しい種類の紙を試してみたい時は、まずバラバラの紙で試してみるのがいいでしょう。

失敗してもダメージは少ないです。



また、大きめサイズの作品を描きたい場合は、スケッチブックやイラストボードでは大きさが足りないこともあります。私の作品で一番大きいサイズは、四六判全判(788×1091mm)ですが、このサイズとなると紙単体しかありません。



私はいつもバロンケントを四六判全判で購入しています。その最大サイズでいつも描いているわけではなく、必要なサイズにカットして使用しています。

木製パネルに水張りして描くこともありますし、水張りせずそのまま描いて完成後額装することもあります。




これまでの私の経験ですが、日本国内では木製パネルに水張りのみ(額装なし)という形式が好まれるようです。

日本の一般の方々には「アート作品を購入して自宅に飾る」という習慣は少なく、画商やコレクターさんが購入するケースが多いのです。すると保管スペースが限られている関係上、かさばる額縁は好まれない場合があります。個展やグループ展を見ても、額装なしでパネル水張りのみで展示しているのをよく見かけます。

ただ公募展や企画展、団体に出品する時は、額装するルールになっていることが多いです。



それに対して海外では、それなりの額装をした方が好まれるようです。海外では「アート作品を購入して自宅に飾る」のは普通で、子どもがクリスマスプレゼントに絵を欲しがる、というのもよくあります。

日本と比べて自宅が大きい国も多く、そういった国ではある程度大きなサイズが好まれます。10号くらいでは少々小さめです。

文化の違い、面白いですね。

まとめ

今回はスケッチブックタイプ、ボードタイプ、単体の紙について、その特徴を解説しました。みなさんも自分に合ったタイプを見つけて、楽しいペン画ライフを私と一緒に満喫しましょう!

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