志望校の選び方

アトリ松竹梅物語、今回はセンター試験の結果が志望校選択にどう影響するか?についてです。受験に限らず、進路について迷う方の参考になればありがたいです。

大学入試センター試験

美大・芸大受験のため絵画教室に通って絵を描き続け、すっとトンネルの中で悪戦苦闘の状態でしたが、何とかトンネルを抜け、先の見通しが立ちました。

ありがとう、受験間近にやって来た挑戦者たち。↓↓(前話参照)↓↓

粘り強さが出口へ導く

アトリエ松竹梅物語、今回は大学入試の仕組みについてです。時代の変遷とともに変更があったりして、ややこしいですよね。 美大・芸大受験のため練習を始めたものの、ヘタ…



そして迎えた、大学入試センター試験。


ちなみに、記念すべき第1回センター試験でした。前年までは共通一次と呼ばれていました。内容はほぼ同じですが・・・。

受験生にとっては、ひとつ目のクライマックスとなります。
ふたつ目のクライマックスは二次試験です。









ところがここで、誤算が










誤算と言っても、ミスしたわけではありません。
思いのほか高得点をとっちゃいました。




これまで高校で何度も模擬試験をやってきましたが、それまでの点を大きく上回る高得点でした。

受けている最中も、なんか簡単じゃね?て思ったくらいです。

そこで油断してしまい、数学の大問を1つやり忘れました。(おいおい)20点くらい損しましたが、それでも自己最高得点でした。

試験後、同級生に聞いてみたら、簡単に感じた人が多かったようで、某予備校発表の各大学ボーダーラインも上方修正されていました。







高得点なら問題ないじゃん、バンザーイ!

と行きたいところでしたが、なんと!合格確実だった愛知教育大よりも、さらに上位ランクの大学が射程圏内に入っていることに気がつきました。





それが筑波大学でした。

筑波大学

筑波大学はいわゆる美大・芸大ではなく総合大学ですが、芸術専門学群、体育専門学群、医学専門学群という、ちょっと特殊な専門の学部があり、美大・芸大を受験するにあたり、候補に入れる人は多いです。

選考基準も変わっていて、当時の美大・芸大はお勉強の成績はほとんど考慮されず、絵の腕前だけで合否の判断をするのが普通でしたが、筑波大学はお勉強と絵の腕前を50%ずつ、半々で判断するとされていました。

ちなみに現在の美大・芸大は、たいていどこもお勉強が判断材料に入るそうです。入りたい人は勉強もやらないとダメだよ。

志望校変更?

私のセンター試験の持ち点からすると、筑波大学に志望校変更した場合、合格の可能性はかなり高い状況。

しかし二次試験の科目は鉛筆デッサン、平面構成、面接の3つ。受験対策をがんばってきて描けるようになてきたとはいえ、私よりも上手な人山のようにいるはずです。

言うなれば、スタートダッシュで成功したものの、後ろから自分以上の実力者に追いかけられる立場、と言ったところでしょうか。

合格の可能性は五分五分くらいだろうと思いました。かなり迷い、いろいろな人に相談しました。





愛知教育大なら、ほぼ100%合格できる。

愛知芸大は、合格の可能性は際限なく低い。

③筑波大学は五分五分。私立大学は受験しないので、落ちたら浪人確定。

④日程の都合上、愛知教育大と筑波大学の2校受験はできない。

⑤筑波大学へ通うには、地元を離れ一人暮らしが必要。(それは楽しそう)

⑥私は長男。長男がさっさと家を離れていいのか?(令和となった今の時代なら、全く問題にならないと思いますが)

⑦いっそセンター試験に失敗しておけば、こんなに悩むこともなかったのに。

そして①に戻る。


こういった思考が、無限ループのようにぐるぐる頭の中をまわっていました。

 

ギリギリまで迷いました。

同じ教室に通う友人の一人は、もともと筑波大学が志望校でしたが、センター試験で点が取れなかったためあきらめると言っていました。

その子からは、何を迷うの!筑波しかないでしょ!と言われました。



自分はどうしたいのか

このまま愛知教育大を受ければ、問題なく合格するであろう。すんなり馴染んで、大学生活を楽しめると思う。
しかし後々の人生の節目で「あの時筑波大学を受けていたらうなっていただろうか」と振り返ることになり、後悔することになるかも知れない。

だったら思い切って、筑波大学を受けてみようか。

もしダメだったらダメだったで、何とかなるさ。

人生、死ぬこと以外はカスリ傷だ。(後年、年取ってから覚えたベンリな言葉)

筑波大学に志望変更することにしました。


人が死ぬ間際に後悔することの大半は、「やればよかった」「頑張ればよかった」という、やらなかったことに対する後悔です。「やめておけばよかった」というような、やったことに対する後悔はほぼありません。

迷った時には、後悔しない選択肢を選びたいですね。

何を迷うの!と背中を押してくれた友人にも感謝です。ありがとう。


次回はいよいよ受験の様子を!

前回のお話

粘り強さが出口へ導く

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続きのお話

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